支援概要

札幌チャレンジドでは、2000年の設立当初から聴覚に障害のある方がパソコン講習を受講しています。

しかし、手話通訳者等の派遣については、ご本人が市町村に手続きをしているのが現状です。

2008年度には、社会福祉医療機構の助成金を活用して聴覚障害者の就労支援事業を行いました。

7名の対象者に対して、パソコン講習、コミュニケーション講習、ビジネスマナー講習、就職支援活動などを行い、4名が就職しました。

中途失難聴者2名と先天性の聾者・難聴者5名により講習をスタート。

先天性の聾者・難聴者と中途失難聴者では、コミュニケーション手段や学校教育の部分でも違いがあり、講習開始当初は相手の障害を受け入れられない傾向のある受講者もいました。

しかし時間の経過とともに、自分とは違う相手の障害を受け入れることができるようになりました。

社会経験の少ない聴覚障害者がコミュニケーション研修でビジネスマナーやコーチングを受けることにより、健聴者とのコミュニケーション、聴覚障害者同士のコミュニケーションも円滑になりました。

また、自分の意見を積極的に発言できるようになり、自信にもつながりました。

そして更に、資格を取得することにより、社会に出て行く自信を深めました。

聴覚障害者の就職支援に関しては、全国的にも(就職)実績につながっているケースは少なく今後も先駆的な活動として継続していく予定です。


札幌チャレンジドが受託している札幌市パソコン講習会では、2008年度より、盲ろうクラスを常設いたしました。

それ以前は、視覚と聴覚の重複障害のある方には、視覚のクラスや聴覚のクラスを受講していただいていました。

しかし、みなさんの熱心な受講姿勢を見て、より受講しやすい環境が必要であると考え札幌市に提案し、盲ろうクラスを常設することが可能になりました。


2009年度には、日本社会福祉弘済会の助成金を活用して、新たに視覚と聴覚の重複障害の方を対象とした札チャレパソコン講習会を開始しました。

この講習会では、個人の状態を確認させていただき、受講環境を整えました。

例えば、手話を第一言語とする方と要約筆記を必要とされる方には、各々の個性に合わせたパソコン設定を行い、手話通訳と要約筆記を用いた団体講習を実施することができました。

また、点字ディスプレイを使用した個人講習なども行いました。


2010年度、さぽーとほっと基金の助成金を活用して視覚と聴覚の重複障害の方を対象としたビジネス文書作成講座を開始しました。

会報誌を作る際に手間取る部分も、ワードの便利な機能を利用して入力や操作が楽になる方法を学習しました。また、なれない外部向け文書の基本的なレイアウトや便利な機能についても学習しました。

個人の状態に合わせた環境を調整しながら、本人にとって一番わかりやすいと思う方法や機能、操作方法をご紹介して進めました。

今後も、視覚と聴覚の重複障害のある方が、パソコンを使用しやすい環境づくりのお手伝いをし、多くの方に便利に利用していただければと思います。


2011年、北海道新聞社会福祉振興基金より助成をいただき、「聴覚障がい者へのパソコン講習技法構築事業」を行いました。

この事業では、聴覚障がい者向けのパソコン講習を行う講師・補助講師に対し、コミュニケーション力向上を目的としたワークショップ、パソコン講習で使用する手話に重点をおいた手話講習会を開催しました。また、聴覚障がい者向けのパソコン講習テキストを作成し、そのテキストを使用した講習会を行いました。講習会には8名の聴覚に障がいのある方にご参加いただきました。

この事業で、聴覚に障がいのある方がパソコン講習を不安なく受講できる環境を整備しました。これからも、聴覚障がいのある方がスムーズに受講できる環境を考え、よりよいクラスを創り出していきたいと思っています。


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