NPO法人札幌チャレンジド 代表 杉山逸子

本日はこの会場に130名の皆さまにお集まりいただきました。

遠くは関東、関西方面からおいでになったお客さまもいらっしゃいます。

企業の皆さま、NPOの仲間の皆さま、大学関係の方、札幌チャレンジドの受講生、ボランティア、就労している皆さん、そして札幌チャレンジドを卒業して企業に就職された皆さま、さまざまな方にお集まりいただいて、10周年をお祝いしていただくことに感激でいっぱいです。


10年前に私たちは、パソコンがあれば障害のある人も仕事をすることができることを知りました。

声が出せない人もメールでコミュニケーションをはかることができる、外出できない人もインターネットで世界と触れ合うことができることを知りました。

共に学ぶことは楽しいということも分かってきました。

今も私たちのパソコン教室からはいつも大きな笑い声が響いてきます。

そして働くということは、人を大きく変えます。


実は昨日、札幌チャレンジドから巣立って遠い遠軽の地で公務員として4月から働き始めた女性からメールが届きました。

「最初は障害のある私が入ったことで戸惑っているんだなぁ~と感じることも、正直ありました」という言葉がありました。

障害のある彼女を暖かく迎える人たち、少し戸惑っている人たちの様子がよく伝わってきました。

なかには、少し違和感をもって迎えた人もいるかもしれません。

でもそれは本人がちゃんと仕事をしていくなかで、乗り越えていくしかありません。

そのうち、「あ~、障害があっても他の人と何も変わらないんだ」ということを遠軽の方々は知っていくに違いありません。

私は、札幌から飛んでいった小さな花の種が遠軽の地に根をおろしているイメージを思い浮かべています。

そんな花があちこちにすでに咲いていますし、これからも咲かせていきたいと思うのです。


6月23日に掲載された北海道新聞の感謝広告には104名の皆さまにご協賛いただきました。

一口1万円の寄付のお願いを私たちはおそるおそる始めました。

こんなご迷惑をかけていいのだろうか、という気持ち、そして次第に寄付が増えてくるにつれて怖いような、申しわけないような複雑な気持ちでした。

3口、5口、10口とご寄付下さる企業がありました。

そしてまた、数名の方で少しずつお金を出し合って、一口にして下さった皆様もいました。どちらも本当に嬉しいことでした。

そして掲載後には、さまざまな反響がありました。

朝の一杯の清涼飲料水とおほめの言葉をいただきました。

また、ある方からは、ご家族に発達障害の方がいて、これからもお世話になりますという連絡をいただきました。

こんな広告に名を連ねることができたことに感謝しますと言って下さった企業の方もいらっしゃいました。

私たちを信頼してお金を預けて下さった皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

また、紙面を見て、私たち自身これからの10年に向かう決意も新たに致しました。

それとともに、もっともっとたくさんの皆さまに寄付をお願いすればよかったという気持ちにもなりました。

NPOのファンドレイジングは社会を変える力になるのだということを実感致しました。


今回、ご協賛いただいた皆さま、今日この会場にお集まりの皆様、そしてこの10年間さまざまな形で札幌チャレンジドを支えて下さった皆さまと一緒に、私たちは社会を変えていくのだという決意を新たにして、お礼の言葉にかえさせていただきたいと思います。


本日はありがとうございました。

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